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滋賀県大津市を中心とした地域情報、ニュース、懐かしネタなどを紹介する雑記ブログです。大津市で発見した出来事をお届けします。

【大津・膳所居酒屋おすすめ②】鶏こう ときめき坂店に行ってみた。

先日のしちふくさんに合わせて、近隣人気店の鶏こうさんにも行ってきましたので、少しまとめてみました。

 

鶏こう ときめき坂店

本格的な地鶏、近江の黒鶏、しゃもにこだわり、かなり本格的な料理が楽しめる鶏こうさん。

本店は石山駅にあり、現在は関連で6店舗ほどあると認識しています。

今回訪問させていただいたのは、ときめき坂店さん。

こちらは2011年4月にオープンされ、現在でも予約で結構席が埋まっているイメージがある人気店。

ときめき坂店オープンから約1年後には少し膳所駅よりの角のところに「とりこう庵」もオープンされました。

☝︎ホームページはこちら。

希少部位の焼き鳥から創作的な串、新鮮な野菜までいろいろな料理が楽しめます。

お酒も焼酎や日本酒など多種揃っており、かなり本格的なものまでしっかりと用意されている印象でした。

 

内観

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作業している店員さんたちに非常に近いカウンターがスペースに余裕をもって数えれば約8席あります。こちらは、カウンター越しにノリのいい店員さんたちとの会話も楽しめますし、もちろん、デートなどでもまったりとした雰囲気で使えます。座り心地の絶妙なシートもいいですよね。

隣の知らないひともあまり気にならないくらいスペースもありますし。

 

テーブルはこちら。

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掘りごたつになっており、座敷が苦手という方でもしっかりと足を伸ばせて居心地もいい感じ。この左側にもう一つテーブルがあります。

たまに利用させてもらうイメージだと、テーブルはだいたい予約をしたほうが良さそうな気もします。

 

焼き鳥のクオリティは相当高い

筆者も今までかなりの数、焼き鳥を食べてきましたが、目の前でさっと焼き上げられた近江しゃもや黒鶏のクオリティは相当高いように思います。

あと、塩加減も抜群だったり。

たまにいい店でも薄すぎたりと不満があることがありますが、ここはそんなことを一切感じません。

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特にパーフェクト感が溢れていたのは、せせり。鶏のもっとも動かす部位である首の部分ですが、これで焼き鳥屋のクオリティが分かると言っても過言ではありません。

あー思い出しただけでももう一回食べたくなってきた。。。

今回は急な往訪だったこともあり、料理の写真は他にとれませんでした。

ドリンクはハイボールを飲みましたが、まぁハイボールなんて載せないだろうと油断し、撮り忘れたのは内緒です。笑

是非再訪し、いろいろと写真をアップしたいと思いますので、更新に乞うご期待!!

 

系列ではときめき坂にラーメン屋さんも

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鶏こうから少し西武百貨店方面に降りると、交差点のあたりにある八真道というラーメン屋さんがあります。こちらは、現在鶏こう系列となっており、シメのラーメン屋から、ちょいと一杯飲むような使い方もできます。

こちらも、雰囲気的にはすごくくつろげるカウンターもありますのでおすすめです。

 

膳所駅近辺で三店舗も展開しているところをみると、まさに人気の証なのかなと感じますよね。

今後も追加で写真など上げていきたいですし、ときめき坂で人気店を1日で何軒まわれるかとか勝手に企画をしてみたいですね。

 

柳崎湖畔公園 - びわ湖大津館(旧琵琶湖ホテル) をご紹介

びわ湖大津館, 旧琵琶湖ホテル

柳が崎湖畔公園にある「びわ湖大津館」をご存知でしょうか?

柳が崎湖畔公園は滋賀県大津市にある都市公園で、大津京駅から歩いて15分程度の距離にあります。琵琶湖畔にある親水公園で2002年に開園しました。

中心となっている「びわ湖大津館」は、昭和9年に県内初の国際観光ホテルとして建築された旧琵琶湖ホテルを、復元活用した大津市文化施設です。

旧琵琶湖ホテル時代には「湖国の迎賓館」と呼ばれ、昭和天皇ヘレン・ケラージョン・ウェインらも宿泊しました。

平成12年には大津市有形文化財にも指定され、平成19年には経済産業省指定の近代化産業遺産に指定されており、観光地として国内外の人たちを魅了してきました。

そんな「びわ湖大津館」に今回行って参りましたのでご紹介したいと思います。(行った日はたまたま中で結婚式を上げていたので、中には入れませんでしたが。。。)

びわ湖大津館

建物の設計について、桃山様式と呼ばれる特徴的な和風の外観と洋風の内観は、琵琶湖の風景と古都大津の風土に見事に調和したデザインになっています。

1998年、琵琶湖ホテルが新しく浜大津に移転することになりましたが、この建物の取り壊しを惜しむ市民の声が多く挙がり、大津市は耐震と改修保存を行い、2002年4月から柳が崎湖畔公園「びわ湖大津館」として新たに開館致しました。

現在、3階建の館内にはレストランやショップの他、貸会議室・貸ホールや市民ギャラリーなどがあります。そのほか、宴会場や結婚式場など様々な用途でも利用されています。

当時の湖国第一の近代ホテルであり、近代建築の見所として15のポイントがパンフレットなどで紹介されており、昭和初期の近代建築に触れることができます。

びわ湖の景色を楽しめるレストラン

1階にはベルギーの港町をイメージしたフレンチレストラン「ベル ヴァン ブルージュ」があります。

びわ湖の景色を一望しながら、自然派のフレンチを楽しむことができます。

サーモンのサラダやメインディッシュの肉料理と魚料理がどれも美味しそうでした。

鮮やかなブルーのテーブルクロスがとてもお洒落で料理を一層引き立てていました。

ちょっと軽くランチを食べていくって方もいますので、気軽に訪れてみてはどうでしょうか?

また、8月のびわ湖花火大会では展望席も用意され、食事をしながら花火を楽しむこともできます。予約は全席先着順で定数になり次第、締め切られてしまいますので、ご覧になられたい方は早めの申し込みをおすすめします。

四季折々の花を楽しめるイングリッシュガーデン

びわ湖大津館に隣接する広大な敷地には、12月~2月の冬季休園時期を除いて季節の花を楽しむことができるイングリッシュガーデンがあります。筆者が訪れたときは、ちょうどバラが開花する時期で、希少種から最新の種類まで様々なバラが咲き誇っていました。

びわ湖大津館, 旧琵琶湖ホテル

イングリッシュガーデンは、2万株の花と草木が植栽されたグラベルガーデン、ボーダーガーデン、イングリッシュ・ランドスケープガーデンで構成されています。

また、冬季は夜間ライトアップが行われ、このイルミネーションがとても綺麗でこちらもすごく魅力的です。

びわ湖大津館, 旧琵琶湖ホテル

それにしても観光客が多かったなという印象ですね。

園内は面積約5900平方メートル、と広かったですが、いろんな花が咲いており、観ていて飽きませんでした。

びわ湖大津館, 旧琵琶湖ホテル

湖畔公園としての魅力

湖畔公園ということで、当然びわ湖に直結しており、公園の景色と、びわ湖の景色を両方同時に楽しむことができます。

さらに柳が崎湖畔公園港からは、びわ湖遊覧船(ミシガン)に乗船することができます。

びわ湖大津館での会議や結婚式と合わせて船上パーティーに利用することもでき、存分にびわ湖を楽しむことができます。

また、修学旅行や校外学習等を行う学校に向け、琵琶湖環境体験学習を実施されており、主にカヌーを使った琵琶湖の湖上体験や、琵琶湖のヨシを使ったヨシ紙笛作り等の学習を行われているようです。

その他サービスについて

びわ湖大津館では、レンタサイクルを行っています。

1時間/250円、1日/1,000円の料金ですが、周辺には県外からこられた方が滋賀を堪能するための施設は多く、オススメです。

主な行き先として、

などがあります。

びわ湖大津館を堪能しつつ、他にもある大津の魅力にぜひ触れて帰ってもらいたいですね。

なお、地域が少し離れますが、大津市でのシェアサイクルについて以前記事を書かせていただきましたので、興味がある方は下記を閲覧ください。

個人的には、自転車で滋賀を観光するのは楽しいと思うので、こういったサービスが普及するのは歓迎です。

さて、びわ湖大津館についてご紹介をさせていただきましたが、今回は中に入ることができなかったため、また今度機会があれば行ってみたいと思います。季節が違えば違う種類の花が咲いていますので、また違った景色を堪能することができそうです。

【大津・膳所居酒屋おすすめ①】近江牛と地酒のおみせ しちふくさんに行ってみた。

膳所駅近辺で飲む機会がありましたので、今回はおすすめの居酒屋を紹介したいと思います。

膳所駅周辺には居酒屋がなかなかの数があり、そこそこ前に白木屋ができ、近年では鳥貴族が出店するなど激選区となっています。

ジャンルも、居酒屋、中華、バー、焼肉と様々。

昔とは結構店の顔ぶれも変わったりしていますので、まだ行ったことのない店も今後レポートできたらと思います。

 

近江牛と地酒のおみせ しちふく

膳所駅からときめき坂をくだり、分岐を右に行くと(西武大津方面)、途中左側に見えてくるこのビル。

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ウッドハウス膳所という建物。居酒屋が現在3つ入っている。

一つが今回紹介するしちふくさん。1階の左側に位置し、昔は三丁目酒場やイチバンボシが入っていたと記憶しています。この立地って入りやすいのか、いつも常連さんで賑わっているイメージが昔からあります

1階のつきあたりには、鶏こうさん。こちらは石山に本店を構えられている非常にクオリティの高い焼き鳥屋さんです。同じときめき坂にはとりこう庵もあり、そちらはまったりと飲むのに適しています。

2階には、居酒屋 楽さん。マスターを囲う形でテーブルがあり、こちらも常連さんで賑わっています。お得な一杯のセットもあったと思います。

 

しちふく概要

営業時間:17時半〜

定休日:不定休(基本的に店の前やインスタにあげられます)

電話番号:077-521-8868

Instagram→ https://www.instagram.com/tetsuo_katsumoto/

 

座席はカウンターが12席、テーブルが4つほど。テーブル側を貸し切って宴会をすることも可能。4-6人から、20人程度の宴会もよく行われているとか。

 

ドリンクメニュー

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ドリンクメニューはこちら。生大まであるほか、カクテル、焼酎、店名にも入っている地酒・日本酒も種類が多い。そして何より、ウイスキーも充実しています。

日によって入荷されているものが違うこともあるようですが、最近ではとても貴重な白州までおいてあります。一杯700円は他の店対比でもかなり安いのでは?

ドリンクはこのメニュー以外にも店長さんのおすすめがあったりするようなので、迷われたら一度聞いてみてもいいかもしれません♪

この日は、白州はなかったですが、知多があるとのことだったので、いただきました。

フードメニュー

枝豆バター醤油や明太子オムレツなどの定番の一品から、

しちふくさん一押しの近江牛をふんだんに使用したしちふく巻、近江牛ミルフィーユかつなどがあります。個人的には、ぷりぷりのホルモンを使ったホルモンときのこの炒めがかなり絶品でした。ビールにぴったり。

ご飯ものでは、近江牛のカツ丼などもあり、メニューが豊富なだけに逆に何を頼むのか迷うレベル。

簡単なつまみ系からがっつりとシメの物まで食べたいという幅広い需要にしっかり対応されていますね。

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数点オーダーしましたが、まさかのカメラバグにより残っている写真が鴨ロースのみ。。。笑 次回再訪した際に、改めて写真をとってきますね。

定番のメニューに加え、日替わりやその時期の旬なものまで用意されています。

おつまみ系にあわせて、個人的には近江牛関連を一つ二つたのんで、それ以外はお腹の減り具合を勘案して店長さんに相談してみるのもいいかも。

(写真は次回必ずアップします笑)

 

 

聞き上手で面白店長さん

食べ物の写真が少ない中、掲載許可をいただいた際にとらせていただいた店長さんの写真はばっちりありました。笑

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店長の勝本さん。カウンターは常に常連さんたちでにぎわっていますが、店長さんの人柄でしょうか。新規さんと常連さんをうまく引き合せたりと、共通の話題で盛り上げたりと、ところどころ絶妙な気遣いも見られた気がします。

 

この5月で4周年を迎えられ、もう過ぎてしまいましたが、5月24-27日の4日間はデュアーズハイボール150円などキャンペーンも行われていたようです。

激選区で4周年を迎えられるってすごいことですよね。平日はもちろん、休日や天候の悪い日でも外から店内を覗くとだいたいカウンターがしっかりと埋まっていたりしますし、固定のお客さんをしっかりと掴んでいるんでしょうね。

 

また、少人数からの宴会や貸切などもやっており、予算をあらかじめ言えば相談も可能とのこと。

メニューの豊富さから1軒目として使っても、2、3軒目やシメとしても使える万能なお店。

どこに行くか迷ったら是非一度利用してみてください。

 

高級食パン専門店 乃が美 はなれ 大津京駅前販売店

高級食パン専門店 乃が美 大津京駅前販売店

大津京駅にある高級「生」食パン専門店の乃が美 はなれ 店さんをご存知でしょうか?

こちら前々から気になっていましたが、高級食パンって言われるとなかなか手が出せず、この度ようやく買いに行きましたのでご紹介しておきます。

お店について

大津京駅前店の乃が美は、2018年10月24日に瀬田店より移転オープンしたお店です。

JR大津京駅横の高架横にお店があります。

商品ラインナップはいたってシンプル

乃が美は「生」の食パンと、ジャム、クルトンが売っているのみ。

レギュラーサイズ(2斤) 864円(税込)

ハーフサイズ(1斤)   432円(税込)

クルトン        216円(税込)

ジャム(イチゴ・ブルーベリー・マーマレード) 各1,080円(税込)

これだけでも乃が美の人気は途絶えません。それだけで乃が美の「生」食パンが美味しいということがよく分かります。

乃が美の「ココ」が凄い!

乃が美の「生」食パンは各種メディアに取り上げられたり、Yahoo!検索大賞の受賞歴があるなど、全国的にも有名な食パン屋です。

乃が美の公式ホームページにも受賞歴や、メディア掲載事例が記載されております。

パン・オブ・ザ・イヤー 2016 食パン部門 金賞受賞

パン好きの方が全国のパン屋さんに関する情報を共有するサイト「パンスタ」主催のパン・オブ・ザ・イヤー2016 食パン部門にてたくさんの一般の方々にご投票いただき見事、「生」食パンが金賞を受賞いたしました。 焼かずに食べられる「生」食パンの魅力をご評価いただきました。

※乃が美 公式ホームページより引用。

パン・オブ・ザ・イヤーは、パン専門のコミュニティサイト「パンスタ」が主催する1年で最も注目したパンを決める大会です。バゲット部門やクロワッサン部門などがありますが、乃が美は見事、食パン部門で金賞を受賞しています。

Yahoo!検索大賞2017 食品部門賞

2017年「乃が美」はみなさまのお陰をもちまして、Yahoo!Japanさまより、『Yahoo!検索大賞2017 食品部門賞』をいただきました。 Yahoo!検索大賞とは、1年間で多くの方に支持され、前年と比べもっとも検索数が急上昇したワードに与えられる名誉ある賞です。「乃が美」はその中でも食品のカテゴリの中で、2017年に最も急上昇したワードとして認めていただけました。

※乃が美 公式ホームページより引用。

Yahoo!検索大賞2018 食品部門賞

2018年も「乃が美」はみなさまのお陰をもちまして、2年連続となる『Yahoo!検索大賞2018 食品部門賞』をいただきました。2年連続受賞は、食品部門賞では初の快挙とお祝いの言葉をいただいております。これもひとえに昨年同様「乃が美」をお調べいただいた方々、またご助力いただいた各メディアのみなさまのお力だと感謝しております。

※乃が美 公式ホームページより引用。

Yahoo!検索大賞とは、その名前からわかるように、1年間でもっとも検索されたをワード決めたものです。俳優部門や小説部門などカテゴリー別に1位を決めており、乃が美は食品部門で1位に輝いています。

数ある食品の中で1位に輝くって、相当すごいのですが、それを2年連続というのがまたしてもすごい。

パンを食べてみた感想

ということで、さっそく買って帰りました。

高級食パン専門店 乃が美 はなれ 大津京駅前販売店

「生」でそのまま食べることにしました。

まず、パンの耳が柔らかくて美味しいです。ハマる人はとことんハマりそうです。

パンの耳ってやはり大事ですねwww

味は少し甘めで美味しかったです。原材料にもハチミツが入っているようです。

1日経過した「生」食パンは、さらに甘みが増すらしいです。

食感はしっとりもちもちしているって聞いていましたが、まさにその通りだなって思いました。

食パンって毎日食べるものなので、やはり飽きないことが大事だと思うのですが、この味はなかなか闇つきになりますね。

以前、別のお店の高級食パンを食べたことがありますが、そことはまた違った味わいがあり、乃が美の「生」食パンは十分に満足できました。また、今度食べたいと思える味でした。

全国展開を果たした乃が美

乃が美は、2013年に大阪府に総本店をオープンしました。以来、行列が出来るお店としてすぐに有名になりました。

その勢いは留まらず、各県に少しずつ店舗を増やしていき、2018年には100店舗を超える結果となりました。

そして、全国制覇をする最後の一歩は東京でした。東京という同業者が何店も出店している市場で、満を持して臨んだのです。

結果として東京では未だに行列が出来ており、1日に5万本以上を売り上げるほどの企業へと成長していきました。

日本の高級食パンのブームを引き起こしたといっても過言ではありません。

ちなみにですが、「生」食パンをうたう類似品が多く出回ったため、乃が美は『高級「生」食パン』で商品名総登録をされています。

 今後、どんな展開を繰り広げていくのかが楽しみに思える、そんなお店でした。

 

 

 

 

天台宗総本山、比叡山の延暦寺を紹介|延暦寺ってどこのこと?

天台宗総本山である「比叡山延暦寺」は、滋賀県大津市坂本本町にあり、標高848mの比叡山全域を境内とする寺院で、日本仏教の母山と称されています。

1200年の歴史とその教えが世界から高い評価を受け、「ユネスコ世界文化遺産」にも登録されました。

歴史の教科書にも、度々登場する「比叡山延暦寺」ですが、どんな場所なのか簡単にですが、今一度振り返りたいと思います。

比叡山延暦寺についての概要

まずは比叡山について説明しておくと、比叡山滋賀県大津市の西部から京都府京都市の東部に跨がっており、その山上に、天台宗の開祖・伝教大師 最澄が開いたとされる延暦寺があります。

延暦寺とは?

勘違いされている方が多いが、延暦寺とは単独のお寺の名称ではなく、比叡山の山内に点在する約100の堂宇(お寺などの建物のこと)の総称です。

さらに「東塔(とうどう)」「西塔(さいとう)」「横川(よかわ)」という3つの地域に区分され、これらを総称して「三塔(さんとう)」と呼ばれます。

三塔にはそれぞれ本堂があります。

最澄とは?

平安時代の僧で、中国に渡り仏教を学び、帰国後は比叡山延暦寺を建てて天台宗を開祖した伝教大師として広く知られている。

ちなみに亡くられたのは822年。清和天皇より伝教大師諡号が贈られたのは866年で、日本で初めての大師号となりました。

また、比叡山延暦寺は、阿弥陀聖と称される空也、浄土宗の開祖・法然浄土真宗の開祖・親鸞臨済宗の開祖・栄西曹洞宗の開祖・道元日蓮宗の開祖・日蓮時宗の開祖・一遍など、日本仏教界の名だたる名僧を輩出していることから、日本仏教の母山として仰がれています。

東塔(とうどう)

東塔は最澄延暦寺を開いた発祥の地で、延暦寺の本堂である根本中堂(こんぽんちゅうどう)大講堂などがあります。

根本中堂とは?

延暦寺根本中堂は、比叡山全域を境内とする延暦寺の中で、まさに根本を担う総本堂である。現在のものは織田信長による比叡山焼き討ちの後、徳川家光によって江戸時代初期に建てられたものである。

南側に中庭が配置される寝殿造りの建物は、1953年に国宝に指定され、周囲を取り囲む廻廊は国重要文化財となっています。

本尊は最澄が一刀三礼して刻んだと伝わる最澄自刻の薬師瑠璃光如来があり、最澄が宝前に灯明をかかげて以来、その灯火は1200年間一度も消えることなく輝き続けており、不滅の法灯と呼ばれています。

大講堂とは?

本尊は大日如来で、本尊の両脇には比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像(日蓮道元栄西円珍法然親鸞良忍、真盛、一遍)が安置されている。また、外陣には釈迦を始めとして、仏教や天台宗ゆかりの高僧の肖像画がかかっている。重要文化財だった旧大講堂は、1956年に放火による火災で焼失しており、東麓・坂本の東照宮の讃仏堂であったものを1964年に移築した。

西塔(さいとう)

西塔は、国重要文化財に指定されている釈迦堂を中心とした区域です。

伝教大師最澄上人の御廟所である浄土院、修行のお堂であるにない堂などがあります。

釈迦堂とは?

現在の釈迦堂は、延暦寺に現存する建築中最古のもの。もとは三井寺園城寺の金堂だったが、豊臣秀吉が1595年に西塔に移築した。

こちらの釈迦堂も、国重要文化財に指定されています。

浄土院とは?

最澄の御廟所(ごびょうしょ)で、比叡山の中でも、特に清浄な場所と崇められている所。現在では、12年間山に籠る誓を立てられた僧侶が、毎日ご奉仕をされている。

こちらの浄土院も、国重要文化財に指定されています。

にない堂とは?

にない堂は、2棟の全く同形の堂(常行堂・法華堂)が左右に並び、それが廊下によって繋がっている。源義経に仕えた僧である武蔵坊・弁慶に関連する逸話など残っている。

弁慶が両堂を繋ぐ廊下に肩を入れて担ったという言い伝えから、にない堂と呼ばれています。

826年に建立され、後に焼失を繰り返し、1595年に現在の建物が再建されました。また、1955年に国の重要文化財に指定されました。

横川(よかわ)

横川中堂を中心とする区域です。西塔からさらに北へ4kmほどのところに位置します。

横川には、おみくじ発祥の地として有名な元三大師堂などがあります。

横川中堂とは?

横川の本堂であり、舞台造りでまるで船が浮かんでいるように見えるのが特徴。

お堂の中央部に本尊として慈覚大師作と伝えられる聖観音菩薩像が祀られている。

旧堂は国宝指定されていましたが、1942年に落雷により焼失してしまい、現在の堂は再建されたものとなっています。

元三大師堂とは?

元三大師堂は、おみくじを考案したと言われている元三大師・良源(がんざんだいし・りょうげん)の住居跡と伝えられており、おみくじ発祥の地とされています。

大師堂の門前に「おみくじ発祥之地」と刻まれた シンプルな石碑が建っています。

元三大師・良源はおみくじの元祖とも言われ、いまも多くの人々の信仰を集めています。

ここではおみくじは自分で引きません。まず僧侶に悩みを打ち明け、「いまどうすべきなのか」の判断を元三大師に伺うために僧侶がおみくじを引き、その意味を解説してくれます。

 

比叡山延暦寺には、その他数々の堂宇が存在しております。

機会があれば、比叡山延暦寺の歴史やその教えについても今後まとめていきたいと思います。